初心者必見！Roblox物理エンジンの基本をマスターしよう

まず初めに

こんなクリエイターに見て欲しい

リアルな動きのあるゲームを作りたい
物理演算を使った仕組みを理解したい
オブジェクトの衝突判定を制御したい

Roblox物理エンジンとは

Roblox物理エンジンとは、剛体物理学を使用してパーツに現実的な動きを与えるシステムです。

今回の記事では

アセンブリを組み立てる仕組み
コンストレイントで力を制御する方法
衝突判定を検出・フィルタリングする使い方

を解説していきます。

物理エンジンの主要機能

アセンブリ（Assemblies）

パーツの物理的な組み合わせ

Roblox公式ドキュメントより引用

アセンブリは、剛体コンストレイントやモーターで接続された1つ以上のBasePartです。単純な1つのブロックから、18パーツのキャラクター、179パーツの海賊船まで、様々な規模で作成できます。初期の線速度や角速度を設定できますよ。

コンストレイント（Constraints）

メカニカルコンストレイント

Roblox公式ドキュメントより引用

ヒンジ、スプリング、ロープなどの身近な物理的要素を使って機構を構築できます。これらを組み合わせることで、ドアの開閉やサスペンションなど、リアルな動きを実現できます。

ムーバーコンストレイント

Roblox公式ドキュメントより引用

1つ以上のアセンブリに力やトルクを適用して動かすことができます。特定の方向への移動や回転を制御したい場合に便利ですよ。

衝突判定（Collisions）

自動的な衝突検出

2つのBasePartが接触または離れると、自動的に衝突イベントが発生します。TouchedとTouchEndedイベントを使って検出でき、CanCollideプロパティの値に関わらず動作します。衝突グループやパート間フィルタリングで、どの物理アセンブリが衝突するかを制御できますよ。

ネットワークオーナーシップ

分散物理システム

複雑な物理メカニズムをサポートしながら、プレイヤーにスムーズな体験を提供するため、物理計算をサーバーとクライアント間で分散しています。エンジンが自動的にネットワークオーナーシップを割り当てて、効率的に物理演算を行います。

アダプティブタイムステッピング

パフォーマンスの最適化

エンジンは自動的にアセンブリを3つのシミュレーション速度のいずれかに割り当てます。戦車のような複雑なメカニズムには、固定タイムステップを設定することで安定性を向上させることができますよ。

まとめ

Robloxの物理エンジンは、剛体物理学を使用してリアルな動きを実現する強力なシステムです。アセンブリ、コンストレイント、衝突判定を適切に組み合わせることで、物理的にリアルなゲーム体験を作成できます。ネットワークオーナーシップとアダプティブタイムステッピングにより、パフォーマンスも最適化されています。

習得したスキル

アセンブリを作成・制御する方法
コンストレイントで物理的な動きを作る方法
衝突判定を検出・フィルタリングする方法

物理エンジンを理解すれば、よりダイナミックでリアルなRoblox体験を作れるようになりますよ！

投稿者プロフィール

黒田隆史

（株）ゲームガム代表取締役社長 / Roblox開発スタジオ GameGum 責任者 / 現役大学院生金属×ロケットの研究従事 / ゲーム配信Mirrativ 配信者 / 国内最大級メタバースクリエーター向けテックブログを運営。
「メタバースクリエーターと1兆円の経済圏を作る」ために活動中。Xのアカウントのフォロワーは2000人弱(2025年4月現在)